中村助教が中心となって、本学の薬効解析学、生理研と行った共同研究がAmerican AJP Cell Physiologyに採択されました。
SLCO2A1はPGE2を細胞内へ輸送し、そのシグナル伝達を終結させるためPGの生理作用を調節する重要な役割を担います。一方で、細胞容積の膨張に応答して細胞内からATPを放出するMaxi-Clチャネルとしても機能しています。本論文では、ANXA2を欠損させると、SLCO2A1によるPGE2輸送が阻害されることからSLCO2A1はANXA2/S100A10と結合した状態でPGを輸送していることが示され、Maxi-Clチャネル活性発現に重要であるとされていたANXA2/S100A10がプロスタグランジン膜輸送をも制御することがわかりました。PG輸送体がATP放出チャネルとして働くメカニズムを解く重要な鍵になると考えています。
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