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MAFLD/ミトコンドリアキャリア研究

NAFLD関連ミトコンドリアキャリア​​

​SLC25A3欠損細胞における細胞内銅(I)の分布(Exp Cell Res, 2023

再生紙
mitcondria

​非アルコール性脂肪肝とミトコンドリア

ミトコンドリアキャリア

近年の日本では食の欧米化が進み、肥満や高脂血症、脂質異常症を中心とした生活習慣病罹患者の増加が問題となっています。これらの疾患はいわゆるメタボリックシンドロームといわれ、その背景には非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD: nonalcoholic fatty liver disease)があるとされています。NAFLDは飲酒以外の様々な原因から引き起こされる単純性脂肪肝(NAFL: nonalcoholic fatty liver)と進行して肝炎を起こす脂肪性肝炎 (NASH: nonalcoholic steatohepatitis)の総称であり、国内の患者は約1000万人と推定されます。NAFLDによる肝細胞障害メカニズムとして、酸化ストレスや小胞体ストレス、オートファジーなどが考えられていますが、特にミトコンドリア機能異常による活性酸素種(ROS)の過剰産生やROS消去系の減弱は肝細胞障害をもたらします。ミトコンドリアはATPの産生や脂質代謝を担う細胞器官で、細胞質とミトコンドリア間の物流は細胞機能に直結し、多くの膜輸送体により維持されていますが、これらの輸送体の発現や機能には未解明の点も多く残されています。私たちの研究室では、脂質代謝異常モデルマウスを用い、ミトコンドリアの内膜に発現する膜輸送体の役割解明に向けて研究に取り組んでいます。

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